【診断対象車両】
メーカー:ポルシェ (Porsche)
車種:911 カレラS 991型後期 (911 Carrera S 991.2)
年式:2016年
車両型式:ABA-991H1
エンジン型式:DCH (3.0L 水平対向6気筒ツインターボ)
走行距離:57,000km
【症状概要】
お客様の訴え:フロントバンバーにあるラジエターシャッターの片側が手で開閉できる(反対側は出来ない)
現車確認内容:入庫時インストルメントクラスター上故障表示はなし。ご指摘の通り右側のラジエターシャッターは手で開閉でき、左側のラジエターシャッターは現在の位置から手では開閉作動は出来ない。
【入力故障コード(DTC)】
入力コード:P05AE ラジエターシャッター2_サーボモーターが空転する、または内部故障
(左の場合:P059F ラジエターシャッター1_サーボモーターが空転する、または内部故障)
【点検・測定結果】
診断機のアクティブテスト機能にてラジエターシャッターを作動させると左は開閉するが右はしない。
フロントバンパー下部よりラジエターシャッターのリンク機構とモーターが見えるのでそこからリンク機構に破損や外れ等がないことを確認。
作動しない右のシャッターモーターを取り外し単体点検をすると、シャッターリンク機構との嵌合部をドライバーなどを用いて手で回すことができてしまうことが確認でき、単品で内部の減速機構が空転していると判断できる(正常品はこの部分を手で回すことはできない)


【整備作業内容】
ラジエターシャッターモーターの交換。
交換作業はフロントバンバーを外さなくても可能。
リンク機構との嵌合が非常に硬い場合があるため、モーター取り付け部のネジを4本取り外したあと、長いクリップリムーバーなどを用いて嵌合部を直接こじて取り外さないとハウジングやリンク機構を破損してしまうため注意が必要である。

【作業後の確認結果】
作業後は診断機を用いてシャッター作動用モーターの基本調整が必要である。
“DME”の”メンテナンス”機能より”適応”を選択し、”ラジエターシャッター(今回は右)の適応”を選択。
診断機の指示に従い基本調整を進める。
ラジエターシャッターが基本調整中スムーズに作動する事を確認、基本調整が正常に終了すれば故障コードをリセットし、作業完了。



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