【冷却水警告】フォルクスワーゲン系クーラントレベルセンサーの良否判定方法と判定基準

【概要】
この記事ではフォルクスワーゲン系のクーラントレベルセンサー(2極電極タイプ)の良否判定について記す。
(除くフロートセンサータイプ)

VW系レベルセンサー付きクーラントタンク(写真:Porsche 95BマカンI)


【不具合内容】
・クーラントレベルが正常にもかかわらず冷却水量警告が表示されている。
・クーラントレベルが不足しているにもかかわらず冷却水量警告が表示されない。


【整備基準値一覧】
項目:クーラントレベルセンサーのコネクターを取り外し、車両側2Pコネクターの端子間を短絡⇔解放する
規定値:短絡時警告が表示されない、解放時警告が表示される


【異常時の判断基準】
上記の方法で警告表示が変化しない場合は車両側ワイヤーハーネスの不具合、またはECU不良が考えられる。
上記の方法で警告表示が正常に変化する場合はクーラントレベルセンサーが不良と判断できる。


【抵抗測定について】
クーラントレベルセンサーの作動原理は、2極の電極をクーラントに浸かるように取り付け、クーラントの導電性を利用して2極の電極間にECUより微弱な電流を流し、導通があるかないかをECUが判断する。
温度センサーなどのように抵抗値変化を測定しているわけではなく、導通の有無が判断基準となる。
極端に言ってしまえば、クーラントレベルセンサーというよりもただの電極2本である。

クーラントレベルセンサーの抵抗値を測定する方法を紹介している記事もあるが当サイトではおすすめしない。
理由は測定値が測定に使用するサーキットテスター、冷却水の温度や濃度など様々な理由で抵抗値が大きく変化してしまうためである。
サーキットテスターで判断するとすれば、有限の抵抗値が表示されるか、導通なし(無限大)が表示されるかになるが、サーキットテスターの限界値や選択している測定レンジによって正常であっても測定結果は導通なし(無限大)を表示することがあるためご判断の原因になる。


【余談】
一応新品のクーラントレベルセンサー付きリザーブタンクの抵抗測定値を載せておく。
しかし前述の通り測定条件により数値は大きく異なるためあくまで参考程度にご覧いただければと思う。

<参考値>
・測定部品:Porsche パナメーラ 971型用 クーラントレベルセンサー付きリザーブタンク
・測定装置:アストロプロダクツ LINI-T サーキットテスター
タンク内空 ∞Ω (20MΩレンジ)
14℃水 90.3kΩ (200kΩレンジ)
35℃水 59.6kΩ (200kΩレンジ)
90℃水 17.62kΩ (20kΩレンジ)
14℃LLC 1.89MΩ (20MΩレンジ)
95℃LLC 91.2kΩ (200kΩレンジ)

導通性のある液体が入っていれば測定値が有限で、入っていなければ無限大といった感じで見ていただければと思う。
測定値も不安定でなかなか読み取れず誤差も大きい。
やはりセンサー側よりも車両ハーネス側を短絡試験するほうが確実で早い。
センサー自体が不良で交換になるケースもあるがそこまで頻繁ではない。
また、冷却水にエンジンオイルがリークして、センサー表面にオイルが付着してしまい導通なしになった事例は経験がある。

リザーブタンクの中にエンジンオイルの混入がないかもチェックできれば別不具合が原因の場合も手掛かりになる。

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