【キャブレター講座⑥アイドリング~加速初期、低回転域のセッティング】

【はじめに】
この記事は2025年11月9日にブリティッシュモータース様で行われたヘリテージトレーニングデイ第4回「ウェーバーキャブレターの構造、セッティング」に参加したときに学んだことの共有するためのフィードバック投稿である。数回に分けて投稿していく。今回は第6回目の投稿でアイドリングから加速初期、低回転域のキャブレターセッティングについて記載する。


【アイドル~加速し始め・低回転域の作動】
キャブレター上部のホルダーにセットされるアイドルジェット(図中赤枠内)が低速域の燃料の量を決定する部品になる。
スロットルバルブが全閉の時(アイドリング時)インテーク負圧により図中”18″のアイドルミクスチャーから燃料が吐出する。

加速し始め、スロットルバルブが少し開くと図中”16″のプログレッションホールからも燃料が吸い出される。
これは加速初期、メインジェットから燃料が吐出される前に燃料不足により息つきを起こすのを防止するために設けられている。
アイドルミクスチャーとプログレッションホールから出る量の合計がアイドルジェットの吐出量になる。


【アイドルジェットのサイズについて】
アイドルジェットのサイズは「45F8」などと表され、”45″はフューエルホールのサイズで、”F8″はジェット内径とエアホールの比率により数字が割り当てられる。


【アイドルミクスチャーの調整】
前述の通りスロットルバルブ全閉時は、アイドルジェット部で図中”13″からの空気と図中”14″からの燃料が混ざり合ったあと吐出されるが、その量を微調整するのが図中”19″のアイドルミクスチャーの調整スクリューだ。

アイドルミクスチャーの調整スクリューは全閉から開いていき、最もエンジン回転が高くなり安定するポイントに調整する。
全閉から2回転前後開いた所で調整出来るならアイドルジェットサイズはOK。

スクリューの開きが全閉から1回転未満の所で安定する場合は混合気が濃すぎるため、アイドルジェットを小さいものに交換して混合気を薄くする必要がある。
逆にスクリューの開きが全閉から3回転以上の所で安定する場合は混合気が薄すぎるため、アイドルジェットを大きいものに交換して混合気を濃くする必要がある。

最初スロットルバタフライを1/4くらい開けて1000rpmくらいで合わせて、アイドルミクスチャーを大体調整してからスロットルを閉めて本調整するとよい。

また、アイドリングは安定しているが加速し始めに息つきやアフターファイアによりパンパンと音が出る場合はプログレッションホールからの燃料吐出が良くない場合がある。
この時プログレッションホールが正しく通気している場合はアイドルジェットの”F番号”を変更し特性を変える必要がある。
ウェーバーのスロージェットは単純にジェット穴の番手ではなく、”F番号”により空気との混合量も同時に変化するため、メーカーのセッティングデータシートを参照し、キャブレターと取り付けるエンジンに適合したものを選択する必要がある。


参考
この記事は2025年11月9日にブリティッシュモータース様で行われたヘリテージトレーニングデイ第4回「ウェーバーキャブレターの構造、セッティング」の内容を元に記載しました。

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